ニューロコンピュータ

人工的に作られた脳

人間の脳の中には、ニューロンと呼ばれる神経細胞が結びついた「ニューラルネットワーク」と呼ばれる回路がはりめぐらされています。

そして、このニューラルネットワークのしくみをコンピュータの世界に応用したものが「ニューロコンピュータ」と呼ばれるものです。

まだまだその性能は人間の脳にはおよびませんが、ニューラルネットワークの仕組みをとりいれたニューロコンピュータは、いわば人工的に作られた脳といっても過言ではないでしょう。

さて、従来のコンピュータといえば、高速で計算を行ったり、与えられたデータを解析・分析するなどして、データベース化するというような作業を得意としていましたが、ニューラルネットワークを使用するニューロコンピュータの場合は人間と似た方法で学習をすることができるという特徴を持っています。

 

ニューロコンピュータができること

人間に似た方法で学習をする、というのは具体的にはどのようなことなのでしょうか。

たとえば、いまここに、犬と猫の写真やイラストがいくつか置いてあるとします。
これを犬と猫に分類してください、というと、ある程度の知能を持った私たち人間は、簡単に犬と猫を分類することができるでしょう。

ところが、これを従来のコンピュータに行わせるのは、実に難しい問題でした。
なぜならば、従来のコンピュータの場合は犬や猫をそれぞれ犬や猫と判断する基準を、あらかじめ指定してあげなければならなかったからです。

ところが、ニューロコンピュータの場合は犬と猫の分類をかなりの精度でおこなうことができます。

驚くべきことに、ニューロコンピュータの場合は、犬が犬である条件や猫が猫である条件を、機械自身の膨大な学習によって、自ら判断することができるのです。

これは、ニューロコンピュータが、ルールに基づいて犬や猫を分類しているのではなく、犬が犬であること、あるいは猫が猫である特徴を「特徴量」として算出することができるということを意味します。

シンギュラリティ以降、より多くの学習をすることが可能となれば、ニューロコンピュータが人間の脳により近づくことは想像に難くありません。