ムーアの法則

暮らしを変える技術の進化

私たちの生活は、技術の進歩によって日々少しずつ変わっています。

ケータイ電話の普及などは、その良い例で、かつては待ち合わせをするのも一苦労だったものが、最近では連絡を取りたいときにいつでも連絡が取れるようになり「いまここにいるから、暇だったらおいでよ」というような待ち合わせ(?)の仕方も簡単にできるようになりました。

やや大げさすぎるかもしれませんが、ケータイ電話の普及という変化は、私たちの交際の仕方も変化させたと言えるのではないでしょうか?

このように、技術の進歩というものは、時に私たちの暮らしや社会の仕組みを大きく変える可能性を秘めています。

 

トランジスタと脳細胞

1965年、インテルの共同創業者であるゴードン・ムーア氏が発表した論文は、技術の進歩によって社会が大きく変わるであろうことを示唆するものとしてIT業界などではよく知られている理論です。

「ムーアの法則」などと呼ばれるこの理論は、パソコンなどの部品として欠かせないマイクロプロセッサの性能は、18~24か月ごとに2倍の性能に進化しているということを指摘しています。

マイクロプロセッサの内部はトランジスタによって構成されており、トランジスタの集積密度は24か月ごとに倍増、実際にその通りに推移していることがわかっており、このペースでいけば100年後には3500兆倍というとんでもない数値にまで進化することが予想できます。

ムーアの法則どおりにマイクロチップ上のトランジスタが増え続けた場合、2018年にはトランジスタの数は人間の脳の神経細胞の数を超えるといわれ、人間の脳に近い、いいえそれ以上の能力を発揮するコンピュータが開発できる可能性が高まります。

シンギュラリティ(技術的特異点)の到来です。

トランジスタと人間の脳を一緒にするなんて…と思う人もいるかもしれませんが、もともと人間の脳もシナプスのオン・オフによって情報処理をしているということを考えれば、トランジスタがそれと同じ役割を果たすこともあり得ない話ではありません。